東京・千代田区の無電柱化率は何%?今後無電柱化される道路はどこ?【電線地中化】

千代田区

東京都千代田区といえば、皇居・国会議事堂・官庁街があり、東京駅があるなど、日本の中枢として知られています。

大丸有と呼ばれる、大手町、丸の内、有楽町エリアはとてもきれいな景観で、電柱は1本もありません。

そんな東京の中心都市、千代田区の無電柱化状況はどうなっているのでしょうか?

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千代田区の無電柱化率は?

千代田区の資料によると、2021年4月時点の区道の無電柱化率は約30%です。

区道の全長130kmのうち38kmで無電柱化(地中化)が完了しています。

一方で区内の国道・都道の無電柱化率は約99%です。一部の区間を除いてすべての国道・都道で無電柱化が完了しています。

区内のすべての道路を対象とすると、無電柱化率は約40%となります。

日本の中心なのに40%しか無電柱化されていないの?と思う方もいるかもしれません。

でも他の地域と比べてみると、どうでしょうか?

  • 東京23区全体の無電柱化率 ・・・ 8%
  • 東京23区の区道の無電柱化率 ・・・ 3%
  • 日本全体 ・・・ 1%

こうしてみると千代田区は無電柱化が進んでいることがわかります。

千代田区で無電柱化されていない地域

大手町、丸の内、有楽町といったオフィス街、官庁街の霞が関、皇居周辺、主要駅周辺などは無電柱化されています。その他の住居地域では無電柱化が進んでいません。

千代田区で現在進行中の無電柱化工事

では、残りの無電柱化されていない道路を無電柱化する計画はあるのでしょうか?

千代田区では無電柱化が積極的に進められていて、現在は以下の地域で工事が進められています。

  • 多町大通り南周辺地区
  • 二七通り地区
  • 内神田1丁目地区

多町大通り南周辺地区(内神田3丁目)

JR神田駅西側地区のエリア一帯を無電柱化します。道幅の狭い路地も整備対象です。

>>【千代田区】神田駅西口地区(多町大通り・ほか7路線)無電柱化工事の様子

二七通り地区(九段南3丁目)

九段南の二七通りを無電柱化します。工期は2期に分かれていて、現在は二七通り東地区の工事を行っています。

>>【千代田区】市ケ谷駅近く、二七通りの無電柱化状況。電線撤去はまもなくです。

内神田1丁目地区

出典:三菱地所

内神田1丁目計画にあわせて区道の無電柱化が予定されています。

>>千代田区 内神田1丁目地区の無電柱化 大手町~神田の歩行者ネットワークを整備

千代田区の今後の無電柱化計画

また、現在判明している今後の無電柱化計画地域は以下の通りです。

  • 飯田橋駅東地区
  • 神田小川町3丁目西部南地区

いずれも再開発による隣接道路の整備で無電柱化が予定されています。

その他の区道についても進行中の事業が終わり次第、順次検討していくものと思われます。

飯田橋駅東地区

出典:東京都

飯田橋駅東地区第一種市街地再開発事業による周辺道路の整備により無電柱化が予定されています。

神田小川町3丁目西部南地区

神田小川町3丁目西部南地区第一種市街地再開発事業により周辺道路の無電柱化が予定されています。

残り1%の都道の無電柱化は?

最初の項で区内の国道・都道の無電柱化率は99%と案内しましだが、残りの1%はどこでしょうか?

その残りの1%は、白山通りの水道橋駅から神保町駅に至る約600mの都道です。道路の片側の歩道は工事が完了しましたが、もう片方の歩道は住民の方がイチョウの伐採に反対しているため、工事が中断しています。

工事をするためにはイチョウの根っこが支障となるため伐採が必要なのですが、イチョウ並木を守ってほしいという声があるため、現在は話し合いが進められているものと思われます。

近年無電柱化された道路

和泉公園周辺地区(神田和泉町)

2023年整備完了

秋葉原駅東側の和泉公園前の道路です。

>>【千代田区】秋葉原駅東側、和泉公園周辺地区の無電柱化状況

大神宮通り地区(飯田橋1丁目)

2023年整備完了

東京大神宮前の道路「大神宮通り」の約420mが無電柱化されました。一方通行の幅の狭い道路です。

>>【千代田区】飯田橋・大神宮通りの無電柱化。ほぼ完成していました。

住友不動産秋葉原駅前ビル周辺(神田練塀町)

2019年整備完了

>>【千代田区】秋葉原駅北側、住友不動産秋葉原駅前ビル周辺の無電柱化

一八通り(神田多町)

2018年整備完了

>>【千代田区】神田駅北側、一八通りの無電柱化(ソフト地中化)

外部リンク

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